高齢者におすすめのラジオ番組|ジャンル別の選び方と聞き逃さない聴き方

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こんな疑問を持つ方へ
  • 高齢の親に楽しんでもらえるラジオ番組を探している
  • 眠れない夜や一人の時間に、聴いて心が落ち着く番組を知りたい
  • NHKラジオが変わったと聞いたけれど、何が変わったのか分からない
  • 聞き逃した番組をあとから聴く方法や、高齢者に合うラジオの選び方も知りたい

テレビは目が疲れる、でも一人の部屋が静かすぎてさびしい。そんなとき、そっと寄り添ってくれるのがラジオです。この記事では、高齢者におすすめのラジオ番組をジャンル別に紹介するとともに、2026年春に行われたNHKラジオの再編、聞き逃した番組をあとから聴く方法、聞こえにくい方への工夫、家族ができるサポートまでをやさしく解説します。

※番組の内容と放送時間は2026年10月時点で確認できた情報です。番組は改編で変わることがあるため、最新の放送時間は各放送局の番組表で確認してください。

高齢者にラジオがおすすめな理由

ラジオは、年齢を重ねた方の暮らしにとって、ちょうどよい楽しみ方ができるメディアです。

目を使わず、「ながら」で楽しめる

ラジオは耳だけで楽しめるので、目が疲れやすい方や、視力が落ちてきた方にもやさしいメディアです。家事をしながら、横になりながら、編み物をしながらと、ほかのことと一緒に楽しめるのも魅力です。

人の声で「一人じゃない」と感じられる

ラジオのパーソナリティは、まるで自分に話しかけてくれているような語り口が特徴です。一人暮らしの方からは「人の声が聞こえるとほっとする」という声もよく聞かれます。リスナーからのお便りが読まれる番組では、同じ世代の人の暮らしぶりに共感したり、励まされたりすることもあります。

生活リズムづくりに役立つ

朝はニュース番組で目を覚まし、ラジオ体操で体を動かし、夜は落ち着いた番組で眠りにつく。決まった番組を聴く習慣は、1日のリズムを整える助けになります。

災害時の情報源にもなる

ラジオは、停電のときでも乾電池で聴くことができ、地域の災害情報を得る手段にもなります。ふだんから聴き慣れておくと、いざというときにも慌てずに使えます。

高齢者におすすめのラジオ番組|NHK編

NHKのラジオは全国で聴くことができ、落ち着いた語り口の番組が多いのが特徴です。高齢の方に親しまれている番組を紹介します。

ラジオ深夜便|眠れない夜の心強い味方

1990年に始まった、NHKを代表する長寿番組です。現在はNHK AMで毎日夜11時05分から翌朝5時まで放送されています。ベテランのアナウンサーが「アンカー」として日替わりで担当し、ゆったりとした語りで夜を過ごす人に寄り添います。

時間帯ごとにさまざまなコーナーがあり、たとえば次のような内容が楽しめます。

  • 1時台:朗読の「ラジオ文芸館」や、落語・漫才などの「話芸100選」など
  • 2時台:音楽をゆったり楽しむ「ロマンチックコンサート」
  • 3時台:懐かしい歌謡曲などを届ける「にっぽんの歌こころの歌」
  • 4時台:さまざまな分野の人が人生を語るインタビュー「明日へのことば」

夜中に目が覚めてしまったときに、「誰かが起きていてくれる」と感じられることが、この番組が長く愛されている理由の一つです。

ラジオ体操|毎朝の習慣づくりに

NHK AMでは、毎朝6時30分からラジオ体操が放送されています。平日は日中にも放送があります。おなじみのピアノに合わせて体を動かせば、朝のスイッチが入ります。座ったままできる動きに工夫して参加してもかまいません。

マイあさ!|朝のニュースと情報を

平日朝5時から放送されている朝の情報番組です。ニュースや天気、暮らしの情報を、早起きの方でも聴きやすい時間から届けてくれます。新聞を読むのがおっくうになってきた方にも、耳から世の中の動きを知る手段になります。

ワンポイント
NHKのラジオ番組の多くは、スマホやパソコンの「NHK ONE らじる★らじる」で放送後に聴き直すことができます。ラジオ深夜便も、放送後1週間は時間帯ごとに聴き逃し配信されています。夜中に聴けなかったコーナーを、昼間にゆっくり楽しむこともできます。

高齢者におすすめのラジオ番組|民放・ジャンル別の選び方

民放のラジオ局にも、高齢の方に人気の番組がたくさんあります。ただし、放送している番組は地域によって違い、改編で変わることもあります。ここでは長く続いている番組と、好みに合わせたジャンルの選び方を紹介します。

テレフォン人生相談|共感しながら聴ける長寿番組

ニッポン放送の最長寿番組で、2026年で放送62年目を迎えています。リスナーからの電話の悩みに、回答者がその場で向き合う番組で、平日に約20分放送されています。全国のラジオ局でも放送されているので、お住まいの地域の局の番組表で時間を確認してみてください。家族や人間関係の悩みに、思わず自分の経験を重ねて聴き入ってしまう方も多い番組です。

好みから選ぶジャンル別の目安

こんな方に おすすめのジャンル 番組の例
懐かしい歌が好き 歌謡曲・演歌・昭和のヒット曲の音楽番組 ラジオ深夜便「にっぽんの歌こころの歌」、地元局の歌謡曲番組
笑いたい 落語・漫才などの演芸番組、トーク番組 ラジオ深夜便「話芸100選」、各局の演芸番組
人の話を聴くのが好き インタビュー・人生相談・リスナー投稿の番組 ラジオ深夜便「明日へのことば」、テレフォン人生相談
本や物語が好き 朗読番組・ラジオドラマ ラジオ深夜便「ラジオ文芸館」など
野球・相撲が好き スポーツ中継 プロ野球中継、大相撲中継(時期による)
地元の話題を知りたい 地域のワイド番組、コミュニティFM 地元のラジオ局・コミュニティFMの情報番組

地元のラジオ局やコミュニティFMも楽しい

地域のラジオ局やコミュニティFMでは、近所のお店やお祭り、天気や交通の話題など、身近な情報が流れます。知っている場所や人の名前が出てくると、ぐっと親しみがわきます。地域の話題は、家族やヘルパーさんとの会話のきっかけにもなります。

2026年に変わったNHKラジオとAMラジオ|高齢者が知っておきたいこと

「いつもの番組が聞こえなくなった」「チャンネルの名前が変わった」と戸惑っている方もいるかもしれません。ここ最近のラジオの大きな変化を整理しておきましょう。

NHKラジオは「NHK AM」と「NHK FM」の2つに

NHKのラジオは、2026年3月30日から、それまでの「ラジオ第1」「ラジオ第2」「FM」の3つから、「NHK AM」と「NHK FM」の2つに再編されました。ラジオ第2は3月29日で放送を終了しています。NHK AMは旧ラジオ第1と同じ周波数なので、ラジオ第1を聴いていた方は、そのままの周波数で聴くことができます。旧ラジオ第2で聴いていた番組は、NHK AMやNHK FMに移ったものと、終了したものがあります。

民放AMラジオはFMへの転換が進んでいる

民放のAMラジオ局の多くは、2028年秋までにFM放送へ転換することを目指しています(2021年の発表では、全国47社のうち44社)。すでに一部の地域では、AM放送を休止する実証実験も行われています。いまAMで聴いている民放の番組も、同じ番組をFMの周波数で放送する「ワイドFM」で聴けることが多いので、早めに慣れておくと安心です。

ワンポイント
古いラジオの中には、ワイドFMの周波数に対応していないものがあります。買いかえるときは、「ワイドFM対応」の表示があるラジオを選ぶと、AMからFMに移った地元局の番組もそのまま聴けます。周波数の合わせ方が変わる場合は、家族が設定しておいてあげましょう。

聞き逃さないための聴き方|ラジオ・らじる★らじる・radiko

ラジオを聴く方法は、ラジオ機だけではありません。スマホを使えば、聞き逃した番組をあとから楽しむこともできます。

聴き方 特徴 向いている方
ラジオ機 電源を入れるだけで聴ける。乾電池式なら停電時も使える スマホの操作が苦手な方
NHK ONE らじる★らじる NHKのラジオをスマホやパソコンで聴ける。多くの番組を放送後に聴き直せる NHKの番組をよく聴く方
radiko(ラジコ) 住んでいる地域の民放などを無料で聴ける。過去7日以内の番組を聴ける「タイムフリー」も無料(利用条件あり)。全国の局を聴く・30日前までさかのぼるには有料プランが必要 民放の番組を、雑音なく聴きたい方

※ラジオ深夜便はradikoで聴くことはできますが、タイムフリーの対象外です。聴き逃した場合は、らじる★らじるの聴き逃し配信を利用してください。料金や条件は各サービスの公式サイトで確認してください。

高齢者に使いやすいラジオ機の選び方

  • 操作がシンプル:電源と音量、選局のダイヤルが大きく、手探りでも分かるもの
  • ワイドFM対応:AMからFMに移った民放の番組も聴ける
  • スピーカーが大きめ:声がこもらず、聞き取りやすい
  • 電源の取り方:コンセントと乾電池の両方で使えると、停電のときも安心

スマホで聴く場合は、家族がアプリを入れて、よく聴く局をすぐ選べるように設定しておきましょう。高齢者向けのスマホの中には、FMラジオを聴ける機種もあります。

聞こえにくくなってきた高齢者のラジオの楽しみ方

厚生労働省によると、75歳以上では約半数の方が聞こえにくさを感じているともいわれています。聞こえにくくなっても、ちょっとした工夫でラジオを楽しみ続けられます。

ラジオを耳の近くに置く

音量を上げるより、ラジオを耳の近くに置くほうが聞き取りやすくなることがあります。音量を大きくしすぎると、家族や近所の方への音漏れが気になることもあるので、置き場所を工夫してみましょう。

イヤホンや手元スピーカーを使う

イヤホンやヘッドホンを使うと、周りの音に邪魔されずに声を聞き取りやすくなります。耳に入れるのが苦手な方は、手元に置ける小型スピーカーも選択肢です。夜に聴く場合は、寝落ちしても止まるよう、タイマー機能があるラジオを選ぶと安心です。

音量が大きくなってきたら聞こえのチェックを

「ラジオやテレビの音が大きい」と家族から言われるようになったら、聞こえが変化しているサインかもしれません。耳鼻咽喉科で一度検査を受けておくと安心です。聞こえのチェック方法や補聴器の相談先については高齢者にチャイムが聞こえないとき|原因・光るチャイム・家族ができる対策を解説でくわしく紹介しています。

ラジオを楽しむために家族ができるサポート

ラジオは、ちょっとした準備をしてあげるだけで、高齢の方の毎日の楽しみになります。

「お気に入り番組表」を作る

本人が好きそうな番組と放送時間、周波数(チャンネル)を、大きな文字で紙に書いて、ラジオの近くに貼っておきましょう。新聞の番組欄を探す手間が省け、自分で聴きたい番組を選べるようになります。

聴いた番組を会話のきっかけに

「今日のラジオでどんな話をしてた?」と電話で聞いてみると、思わぬ会話が広がります。好きな歌が流れた話や、人生相談の感想など、ラジオの話題は離れて暮らす家族との会話の種になります。

ほかの楽しみとも組み合わせる

ラジオで聴いた落語や朗読がきっかけで、本や演芸に興味が広がることもあります。読書を楽しみたい方には高齢者が笑える本の選び方|川柳・エッセイ・漫画の定番と楽しみ方も参考になります。趣味が少なくなってきた親の楽しみ探しについては高齢者に趣味がないとどうなる?研究データで見る5つの変化でも解説しています。

大切なこと
ラジオは心をなぐさめてくれますが、一人で過ごす時間が長く、元気がない日が続いているようなら、家族だけで抱え込まないでください。お住まいの地域包括支援センターでは、高齢者の暮らしや見守り、地域の通いの場について無料で相談できます。訪問介護などのサービスを使って、定期的に人と話す機会を作ることもできます。

よくある質問

Q. 高齢者に一番人気のラジオ番組は何ですか?
A. 好みによって違いますが、長く親しまれている番組としては、NHKの「ラジオ深夜便」があります。毎晩11時05分から翌朝5時まで放送され、音楽や朗読、インタビューなど落ち着いた内容が中心です。民放ではニッポン放送の「テレフォン人生相談」も長寿番組として知られています。
Q. NHKラジオ第1が聴けなくなったのですか?
A. 2026年3月30日から、ラジオ第1は「NHK AM」という名前に変わりました。周波数は同じなので、これまでと同じように聴くことができます。なくなったのはラジオ第2で、番組の一部はNHK AMやNHK FMに移っています。
Q. 聞き逃した番組をあとから聴くことはできますか?
A. NHKの番組は「NHK ONE らじる★らじる」で、多くの番組を放送後に聴き直せます。民放の番組は「radiko」のタイムフリー機能で、過去7日以内の番組を聴くことができます(利用条件あり)。どちらもスマホやパソコンで使えるので、家族が設定してあげると安心です。
Q. 古いラジオでも聴き続けられますか?
A. NHK AMや、AM放送を続けている局は聴けます。ただし、民放AM局の多くは2028年秋までにFMへの転換を目指しているため、地域によってはAMで聴けなくなる可能性があります。買いかえるときは「ワイドFM対応」のラジオを選ぶと安心です。
Q. 夜にラジオをつけたまま寝ても大丈夫ですか?
A. ラジオを聴きながら眠るのを習慣にしている方も多くいます。気になる場合は、一定時間で電源が切れるタイマー機能を使いましょう。眠れない日が続くときは、ラジオで紛らわせるだけでなく、かかりつけ医に相談してみてください。

まとめ

  • ラジオは目を使わず「ながら」で楽しめ、人の声で一人の時間をあたたかくしてくれる
  • NHKでは「ラジオ深夜便」「ラジオ体操」「マイあさ!」などが高齢の方に親しまれている
  • 民放は長寿番組「テレフォン人生相談」や、地元局・コミュニティFMの番組もおすすめ
  • NHKラジオは2026年3月30日から「NHK AM」「NHK FM」の2つに。ラジオ第1は同じ周波数で聴ける
  • 民放AMはFMへの転換が進んでいるので、買いかえは「ワイドFM対応」のラジオを
  • 聞き逃した番組は「らじる★らじる」や「radiko」のタイムフリーで聴ける
  • お気に入り番組表を作ったり、聴いた番組を話題にしたりと、家族のひと工夫で楽しみが広がる

ラジオは、スイッチ一つで誰かの声とつながれる、高齢の方にとって身近で心強い楽しみです。新しい番組との出会いが、毎日のちょっとした張り合いになることもあります。まずは親の好きなジャンルを聞いて、一緒に番組表を眺めるところから始めてみてください。

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