高齢者の携帯電話を通話のみで安く使うには|月額の目安と節約のコツ

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こんな疑問を持つ方へ
  • 親の携帯電話は通話だけできればいいので、できるだけ安くしたい
  • 通話のみで使うと、月々いくらくらいかかるのか知りたい
  • かけ放題をつけたほうが安いのか、つけないほうが安いのか分からない
  • 格安SIMにすれば本当に安くなるのか、高齢の親でも困らないか心配

「電話さえできれば十分なのに、毎月の携帯代が思ったより高い」。年金暮らしの親の家計を見て、そう感じているご家族は多いのではないでしょうか。高齢者の携帯電話を通話のみで安く使うには、プランの基本料だけでなく、通話料やオプション、端末代まで含めて考えることが大切です。この記事では、大手携帯会社のケータイ向けプランの料金の目安、通話時間ごとのシミュレーション、格安SIMの考え方、割引の使い方、そして安さだけで選んで後悔しないための注意点をまとめました。

※料金・割引の情報は、2026年10月時点で各社の公式サイトで確認した内容に基づいています(金額は税込)。料金は改定されることがあるため、申し込み前に必ず各社の最新情報を確認してください。

高齢者の携帯電話を通話のみで安く使うには|月額は「基本料+通話料」で決まる

まず押さえておきたいのは、携帯電話の料金の仕組みです。「通話のみ」で使う場合でも、毎月の支払いはひとつの金額ではなく、いくつかの料金の合計になっています。

毎月の料金は4つの組み合わせ

料金の種類 内容
基本料(月額料金) 電話を使っても使わなくてもかかる毎月の料金
通話料 電話をかけた時間に応じてかかる料金。大手のケータイ向けプランでは30秒ごとに22円が一般的
オプション料 かけ放題、留守番電話、迷惑電話対策、補償サービスなど
端末代 携帯電話本体の代金。分割払いの場合は毎月の請求に含まれる

このほか、ユニバーサルサービス料などの少額の料金も毎月かかります。「基本料が安いプラン」を選んでも、電話をよくかける方は通話料がふくらみ、結果的に高くなることがあります。

「通話のみ」でも通話料は別にかかる

ケータイ向けのプランの多くは、基本料に無料通話が含まれていません。つまり、基本料が安くても、電話をかけるたびに通話料が上乗せされる仕組みです。なお、電話を「受ける」側には通話料はかかりません。親が自分からかけることが少なく、家族からかけることが多いなら、通話料はあまりかからない場合もあります。

古いガラケー(3G)はもう使えない

「家にある昔のガラケーを使えば安く済むのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、3Gと呼ばれる古い通信方式のサービスは、auが2022年3月31日、ソフトバンクが2024年7月31日、ドコモが2026年3月31日に終了しています。4G対応の機種でも、VoLTE(ボルテ:4Gで音声通話をする仕組み)に対応していない機種は通話ができません。今から通話用の携帯電話を用意するなら、VoLTE対応の4Gケータイかスマートフォンが前提になります。

大手3社のケータイ向けプランの料金比較|通話のみの月額目安

ガラケーのような二つ折りの携帯電話(4Gケータイ)向けに、大手3社が用意している主なプランを比べてみましょう。いずれも通話はかけた分だけ支払う従量制です。

会社・プラン 月額の目安 通話料 通話オプション
ドコモ
ケータイプラン
1,507円(データ100MB付き)
dカード払いで1,320円
22円/30秒
家族間は無料
5分通話無料 880円
かけ放題 1,980円
au
ケータイプラン
1,375円(通話のみ)
au PAY カード払いで1,188円
22円/30秒 5分以内かけ放題 880円
かけ放題 1,980円
ソフトバンク
ケータイ100MBプラン
1,518円(基本プラン1,078円+データプラン440円) 22円/30秒 各種あり(公式サイトで確認)

※各社公式サイト(ドコモ「ケータイプラン」、au「ケータイプラン」、ソフトバンク「ケータイ料金プラン」)をもとに作成。ユニバーサルサービス料などは含みません。auでメールやネットを使う場合は、別途LTE NET(330円)が必要です。

ドコモは「家族間無料」が強み

ドコモのケータイプランは、同じ家族グループ内の通話が無料です。子どもや配偶者もドコモを使っていて、電話の相手がほとんど家族という方には、通話料を抑えやすいプランです。なお、ドコモの公式サイトでは、2026年12月1日からケータイプランの月額料金を改定すると案内されています。これから契約する方は、改定後の金額も確認しておきましょう。

auは「通話だけ」の契約がしやすい

auのケータイプランは、ネットやメールを使わなければデータ通信の料金を付けずに契約できるのが特徴です。au PAY カードで支払うと月187円の割引があります。ただし、2025年10月1日以降に新規契約した回線を1年以内に解約すると、1,100円の契約解除料がかかります。

ソフトバンクはデータプランとの組み合わせ

ソフトバンクのケータイ向けプランは、音声の基本プランにデータプランを組み合わせる形です。データをほとんど使わない方なら、100MBのプランが候補になります。なお、ワイモバイルのケータイ向けプラン(ケータイベーシックプランSS)は、2023年10月で新規受付を終了しています。

ワンポイント
機種そのものの選び方(ボタンの大きさ、電話の切りやすさ、ワンタッチキーの有無など)は、高齢者の携帯電話は通話のみで簡単に!おすすめ機種と選び方でくわしく紹介しています。料金とあわせて確認してみてください。

通話時間別の料金シミュレーション|高齢者にかけ放題は必要?

かけ放題をつけるかどうかは、親が毎月どれくらい電話をかけているかで決まります。通話料が30秒22円の場合、1分あたり44円です。ドコモのケータイプラン(1,507円)を例に、月の発信時間ごとの合計を計算してみました。

月の発信時間 オプションなし 5分通話無料 かけ放題
10分 1,947円 2,387円 3,487円
30分 2,827円 2,387円 3,487円
60分 4,147円 2,387円〜 3,487円
120分 6,787円 2,387円〜 3,487円

※ドコモ「ケータイプラン」の公式料金(月額1,507円、通話料22円/30秒、5分通話無料オプション880円、かけ放題オプション1,980円)をもとにした計算例です。「5分通話無料」はすべての通話が1回5分以内に収まった場合の金額で、5分を超えた分は通話料がかかります。ユニバーサルサービス料などは含みません。

目安は「月20分」と「月45分」

計算すると、5分通話無料オプション(880円)は月20分以上、かけ放題オプション(1,980円)は月45分以上かける方なら元が取れる計算になります。つまり、月20分未満ならオプションなし、短い電話が多いなら5分無料、長電話が多いならかけ放題が目安です。

まずは明細で「発信時間」を確認する

今の携帯電話の利用明細やWeb明細を見ると、月の通話料が分かります。通話料を44円で割ると、おおよその発信時間(分)が出ます。数か月分を見て、平均を確かめてから決めると失敗しにくくなります。

長電話の相手が決まっているなら家族間無料も検討

毎日のように子どもへ電話をかける親もいます。相手が家族に限られているなら、かけ放題をつけるより、家族間の通話が無料になる会社にそろえるほうが安くなることもあります。家族全員の契約先を一度見直してみてください。

格安SIMで通話のみを安くする方法|向いている人と注意点

格安SIMとは、大手携帯会社の回線を借りて、安い料金でサービスを提供している会社のことです。基本料が数百円台のプランもあり、うまく使えば携帯代を大きく下げられます。

基本料がとても安いプランもある

たとえば日本通信の「合理的シンプル290プラン」は、月額290円で1GBのデータ通信が付いています(同社公式サイトの表示)。通話はかけた分だけ料金がかかりますが、1回5分以内の通話が無料になるオプション(月390円)も用意されています。このように、基本料を数百円に抑えたうえで、必要な分だけ通話オプションを足すという考え方ができます。

格安SIMが向いている人

  • 家族が近くに住んでいて、設定やトラブルのときにすぐ手伝える
  • 本人がスマートフォンの電話の操作に慣れている
  • 電話をかける回数が少なく、受けることのほうが多い
  • 今使っている端末をそのまま使える(対応機種であることを確認済み)

格安SIMで気をつけたいこと

格安SIMの多くはスマートフォンでの利用を前提にしています。ガラケー型の4Gケータイで使いたい場合は、その会社の「動作確認端末」に入っているか、必ず確認してください。また、申し込みや問い合わせがWebや電話中心で、近くに相談できる店舗がない会社も多くあります。故障や紛失のときに、本人だけで手続きするのは難しいことがあるため、家族がサポートできるかどうかが大きな分かれ目になります。

大切なこと
電話番号を変えずに会社を乗り換える「番号ポータビリティ(MNP)」を使えば、親の電話番号はそのまま使えます。知人や病院、介護サービス事業者などに番号変更を知らせる手間がかからないので、乗り換えの際はぜひ利用してください。

高齢者の携帯料金をさらに安くする節約のコツ|割引とオプションの見直し

プランを変えなくても、契約内容を少し見直すだけで安くなることがあります。親の契約を一緒に確認してみましょう。

使っていないオプションを外す

契約したときに勧められて付けたまま、使っていないオプションが残っていることはよくあります。動画や雑誌の読み放題、使っていない補償サービスなどがないか、明細で確認してください。ただし、迷惑電話対策や留守番電話など、本人の安心につながるものは無理に外す必要はありません。

障害者手帳があれば専用の割引を確認

大手3社には、障害者手帳などを持っている方向けの割引があります。加齢による難聴や体の不自由さで手帳を持っている高齢の方は、対象になるか確認してみてください。

会社・割引名 ケータイ向けプランでの主な内容
ドコモ
ハーティ割引
ケータイプランが1,507円→1,100円、5分通話無料オプションが無料、かけ放題オプションが1,980円→1,100円、契約事務手数料が無料など
au
スマイルハート割引
ケータイプランで月407円割引(au PAY カードお支払い割とは併用不可)
ソフトバンク
ハートフレンド割引
基本プラン(音声)の月額料金が220円割引、店頭の対象手数料が無料

※各社公式サイト・提供条件書をもとに作成。対象となる手帳の種類や、ほかの割引との併用条件は各社で異なります。

支払い方法による割引を使う

ドコモはdカード、auはau PAY カードで支払うと、ケータイ向けプランが月187円安くなります(障害者向けの割引とは併用できない場合があります)。家族が支払いを代わりに管理している場合は、どのカードで払うのが得かも確認してみてください。

「家族割」や家族間無料を活かす

家族で同じ会社を使っていると、家族間の通話が無料になったり、通話料が割引になったりすることがあります。割引の内容はプランによって違うため、店舗や公式サイトで「親のケータイも家族割の対象になるか」を確認しましょう。

端末代も含めて安くする|携帯電話本体の選び方と買い方

月額料金ばかりに目が向きがちですが、携帯電話本体の代金も見落とせません。分割払いにしていると、毎月の請求に端末代が上乗せされ、「思ったより高い」と感じる原因になります。

今使っている携帯電話をそのまま使えないか確認

今の携帯電話がVoLTE対応の4G機種なら、プランだけを見直して、本体はそのまま使い続けられる場合があります。買い替えないのが、いちばんの節約です。対応しているかどうかは、各社の公式サイトや店舗で確認できます。

分割払いの総額を確認する

端末代を24回や48回の分割にすると、月々の負担は小さく見えます。しかし、途中でプランを変えたり解約したりすると、残りの代金を払い続けることになります。契約前に「本体の総額はいくらか」を必ず確認してください。

中古品を使うなら対応状況を確かめる

中古の携帯電話は安く手に入りますが、契約する会社の回線や、VoLTEに対応しているかを確かめる必要があります。電池が弱っていることもあるため、高齢の方が使う場合は、できれば新品か、販売店の保証が付いた中古品を選ぶと安心です。

安さだけで選ぶと困ること|高齢者の携帯電話で確認したい4つのポイント

携帯代を安くすることは大切ですが、高齢の方にとって携帯電話は、もしものときに家族や救急とつながる大事な道具です。安さだけで決めて、いざというときに使えないのでは意味がありません。

本人が一人で電話をかけ、切れるか

料金が安くても、本人が操作に迷って電話をかけられない、切り忘れて通話料がかさむ、ということがあります。とくに通話の切り忘れは、従量制のプランでは料金が高くなる原因にもなります。切り忘れを防ぐ設定や工夫は、高齢者の電話の切り忘れを防ぐ全対策!原因・設定・見守りまででまとめています。

困ったときに相談できる場所があるか

大手の携帯会社は店舗が多く、操作が分からないときや故障のときに直接相談できます。格安SIMに乗り換えて月数百円安くなっても、そのたびに家族が駆けつける必要があるなら、負担はかえって大きくなるかもしれません。家族がどこまで手伝えるかも含めて考えてみてください。

契約期間や解約時の費用

契約によっては、一定期間内に解約すると契約解除料がかかったり、端末代の割引が受けられなくなったりします。「安くなりますよ」という勧誘で契約を変えるときは、解約や乗り換えのときの費用まで確認しておきましょう。契約内容に納得がいかないときや、不審な勧誘を受けたときは、お住まいの地域の消費生活センターに相談できます。

着信に気づける音量や機能があるか

せっかく安く契約できても、家族からの電話に気づかなければ安心につながりません。着信音の大きさや、光・振動で知らせる機能があるかも確認しておきましょう。親が電話に出てくれないときの原因と対策は、高齢者が電話に出ない?原因と対策方法も参考にしてください。

伝え方の例
親に料金の見直しを持ちかけるときは、「携帯代が高すぎる」と言うより、「同じように電話できて、毎月〇〇円安くなる方法があるみたい。一緒に見てみない?」と伝えるほうが受け入れてもらいやすくなります。今の携帯電話に愛着がある方も多いので、本人の気持ちを尊重しながら進めてください。

よくある質問

Q. 高齢者が通話のみで使う場合、月いくらくらいが目安ですか?
A. 大手のケータイ向けプランなら、基本料はおおむね月1,000円〜1,500円台です。ここに通話料(30秒22円)やオプション料が加わります。月10分程度の発信なら、合計で2,000円前後が一つの目安になります。
Q. 電話を受けるだけでも料金はかかりますか?
A. 国内で電話を受ける場合、通話料はかかりません。ただし基本料は毎月かかります。親が自分から電話をかけることがほとんどない場合は、かけ放題などのオプションを付けず、基本料の安いプランを選ぶと節約できます。
Q. 60歳以上や65歳以上向けの割引はありますか?
A. スマートフォン向けには、シニア向けのプランやキャンペーンを用意している会社もあります。ただし内容や対象年齢、期間は会社や時期によって異なります。ケータイ向けプランで使えるかどうかも含めて、各社の公式サイトや店舗で確認してください。
Q. 通話のみなら、スマホよりガラケー型のほうが安いですか?
A. 大手の場合、ケータイ向けプランは基本料が安めに設定されているので、通話中心ならガラケー型のほうが安くなりやすいです。一方、格安SIMを使えばスマートフォンでも基本料を数百円に抑えられます。本人が使いやすい形と、家族がサポートできるかで選ぶのがおすすめです。
Q. 固定電話があるなら、携帯電話は解約してもいいですか?
A. 外出先で体調が悪くなったときや、災害で家にいられないときに、携帯電話があると家族と連絡が取りやすくなります。一人で外出する機会がある方は、料金を抑えたプランで携帯電話を残しておくと安心です。

まとめ

  • 高齢者の携帯電話を通話のみで安く使うには、基本料・通話料・オプション料・端末代の合計で考える
  • 古い3Gのガラケーはすでに使えない。VoLTE対応の4Gケータイかスマートフォンが前提
  • 大手のケータイ向けプランは基本料が月1,000円〜1,500円台が目安で、通話料は30秒22円が一般的
  • 月の発信が20分未満ならオプションなし、短い電話が多いなら5分無料、長電話が多いならかけ放題が目安
  • 格安SIMは基本料を大きく下げられるが、対応端末や家族のサポート体制を確認してから
  • 使っていないオプションの解約、障害者手帳による割引、家族間無料なども見直しのポイント
  • 安さだけでなく、本人が一人で使えるか、困ったときに相談できるかも大切

携帯電話の料金は、明細を一度じっくり見るだけでも、節約できるところが見えてくるものです。親にとって携帯電話は、家族とつながる大切な安心の道具でもあります。まずは今の明細を一緒に開いて、月にどれくらい電話をかけているかを確認するところから始めてみてください。

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