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高齢者の携帯電話を通話のみで簡単に使いたいなら、スマートフォンだけにこだわる必要はありません。2026年以降も、4Gに対応した折りたたみ型の携帯電話があり、大きなボタンやワンタッチ発信を使って電話中心に利用できます。
こんな疑問を持つ方へ
- 高齢の親には電話だけできる携帯を持たせたい
- スマートフォンは操作が難しそうで心配
- 昔のガラケーのような携帯電話を探している
- 通話だけなら毎月いくらくらいか知りたい
- 迷惑電話や特殊詐欺への対策もしておきたい
大切なのは、単純に料金が一番安い携帯を選ぶことではありません。本人が「電話をかける」「電話に出る」「通話を切る」「充電する」という基本操作を一人でできるかまで確認することが重要です。
この記事では、通話中心で使う高齢者向け携帯電話の選び方から、4Gケータイとスマートフォンの違い、料金の考え方、契約後に家族がしておきたい設定までわかりやすく解説します。
高齢者の携帯電話を通話のみで簡単に使うなら4Gケータイが有力
「インターネットはいらない」「LINEもしない」「家族や病院と電話できれば十分」という高齢者であれば、最初に検討したいのが物理ボタンの付いた4G対応ケータイです。
見た目は従来のガラケーに近いものの、4G LTEやVoLTEに対応しているため、3Gサービス終了後も利用できます。このタイプは一般に「4Gケータイ」「フィーチャーフォン」、俗称として「ガラホ」と呼ばれることがあります。
スマートフォンを覚える必要性がなく、電話が中心で、以前から折りたたみ式携帯に慣れている方には、4G対応の折りたたみケータイがわかりやすい選択肢です。
昔の3Gガラケーはすでに使えない
注意したいのが、古い携帯電話を中古で購入するケースです。
auの3Gサービスは2022年3月31日、ソフトバンクの3Gサービスは石川県を除き2024年4月15日、石川県では2024年7月31日に終了しました。ドコモのFOMAも2026年3月31日に終了しています。
そのため、これから購入するのであれば「折りたたみ式だから使える」と判断するのではなく、4G LTEとVoLTEに対応していることを確認してください。
スマホへの変更が必須というわけではない
3G終了を聞いて、「ガラケーが終わったのでスマートフォンにしなければならない」と考える方もいます。
しかし、なくなったのは主に3G通信です。2026年にも4G対応の折りたたみ型携帯電話は販売されています。
高齢の家族がスマートフォンを望んでいないのであれば、無理にタッチパネルへ移行する必要はありません。
高齢者が通話だけで使いやすい携帯電話の選び方
高齢者向け携帯は「高齢者用」と書かれているだけで選ぶのではなく、実際に本人が操作できるかを確認することが大切です。
| 確認ポイント | 見るべき内容 | 理由 |
|---|---|---|
| ボタン | 数字や通話ボタンが大きく、押した感覚がわかりやすい | 誤操作を減らしやすい |
| 画面 | 文字・時計・電話帳が大きく表示される | 発信先を確認しやすい |
| 音 | 着信音量や受話音量を大きく調整できる | 着信の見逃しを減らしやすい |
| 短縮ダイヤル | 家族などをワンタッチ登録できる | 電話帳を探す操作が不要になる |
| 充電 | 本人が毎日迷わず充電できる | 電池切れによる連絡不能を防ぎやすい |
| 防犯 | 迷惑電話対策や着信拒否機能がある | 知らない相手との通話を減らせる |
| 耐久性 | 防水・防塵・耐衝撃性能を確認する | 落下や水濡れへの備えになる |
一番重要なのは電話を「切れる」こと
購入前には電話をかけられるかだけでなく、通話終了まで練習してみましょう。
高齢者の場合、「着信には出られたけれど、電話を切ったつもりで切れていなかった」ということも考えられます。
折りたたみ型なら、本体を閉じることで終話できるよう設定できる機種もあります。本人にとって「赤いボタンを押す」より「閉じる」と覚えるほうが簡単な場合もあります。
ワンタッチキーがあると電話帳を探す必要がない
電話帳から家族の名前を探す操作は、慣れていない人には意外と複雑です。
よく電話する家族や介護関係者を短縮キーに登録しておけば、数回の操作で発信できます。
登録先を増やしすぎるより、「長女」「長男」「よく利用する介護事業所」など、本当に必要な相手を2人から3人程度に絞るほうが覚えやすいでしょう。
高齢者が使いやすい通話中心の携帯電話3タイプ
ドコモ DIGNO ケータイ KY-42C
DIGNO ケータイ KY-42Cは、ドコモが2026年にも販売している4G対応ケータイです。
約3.4インチの画面を搭載し、文字が見やすいボタン、着信に気付きやすい「でかバイブ」「でか着信音」、不在着信を知らせる機能などを備えています。
よく使う電話番号や機能を最大3個までカスタマイズキーへ登録できるため、家族への電話を簡単にしたい場合にも便利です。
USB Type-C充電に対応し、バッテリーを取り外して交換できる点も、長期間同じ携帯を使いたい人には確認しておきたいポイントです。
au かんたんケータイ ライト KYF43
auの「かんたんケータイ ライト KYF43」は、名前のとおり操作のわかりやすさを意識した4Gケータイです。
文字を大きく表示する機能、3つのワンタッチキー、大きなキー印字、着信に気付きやすい音と振動などを備えています。
通話相手の声についても、高音域を強調したり甲高い音を抑えたりする「聞こえ調整」が利用できます。
スマートフォンへ変更するより、これまでの折りたたみ携帯に近い操作を維持したい方に向いています。
ソフトバンク かんたん携帯11
ソフトバンクの「かんたん携帯11」は、通話中心の高齢者と相性のよい機能が多い携帯電話です。
よく連絡する相手をキーへ登録して電話をかけられるほか、大型レシーバー、大きな受話口、大きな着信音を備えています。
知らない番号から電話がかかってきた際に音声メッセージで応答し、相手を確認してから電話に出るか判断できる迷惑電話対策も搭載されています。
さらに緊急ブザーや、登録先へ電話をかけて現在地を知らせる機能なども用意されています。利用には事前設定が必要な機能がありますので、購入後に家族と一緒に設定しておくとよいでしょう。
| 機種 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| DIGNO ケータイ KY-42C | 押しやすいボタン、最大3件のカスタマイズキー、大きな着信音・振動 | ドコモを利用していて、普通の折りたたみ携帯に近い操作を希望する人 |
| かんたんケータイ ライト KYF43 | 3つのワンタッチキー、大きな文字、聞こえ調整 | 見やすさ・聞きやすさを重視したい人 |
| かんたん携帯11 | 大型レシーバー、迷惑電話対策、緊急ブザーなど | 通話の簡単さと見守り・防犯機能を重視する人 |
機種の販売状況や在庫は店舗によって異なります。2026年9月18日時点で確認できた公式情報をもとにしています。
通話のみなら月額料金はいくら?料金プランの考え方
「電話しか使わないのだから月額料金も安くしたい」という方は多いでしょう。
ここで注意したいのは、「通話のみ」という言葉には2つの意味があることです。
- インターネットを一切使えない0GBの契約
- 少量のデータ通信が付いているものの、本人は電話しか使わない契約
大手キャリアでも両方のタイプがあります。
| 例 | 月額料金 | データ容量 | 通常の国内通話 |
|---|---|---|---|
| ドコモ ケータイプラン | 1,507円 | 100MB | 家族以外22円/30秒 |
| ソフトバンク ケータイ通話プラン | 1,078円 | 0GB | 22円/30秒 |
ドコモでは支払い方法などにより割引が適用される場合があります。また、同一ファミリー割引グループ内の家族間通話など、条件によって通話料が変わります。
ソフトバンクの「ケータイ通話プラン」はデータ通信容量が0GBなので、「インターネットはいらず、電話だけでよい」という希望に非常に近い料金構成です。
auでは従来の「ケータイシンプルプラン」が2022年5月31日で新規受付を終了しています。新たに契約する場合は、その時点で申し込めるプランと使用する端末の組み合わせを店舗などで確認してください。
通話時間が長い人は基本料金だけで選ばない
料金比較で失敗しやすいのが、基本料金だけを見ることです。
国内通話が22円/30秒の場合、1分で44円です。
例えば毎月50分発信すれば、単純計算では通話料だけで2,200円になります。そのため、毎日のように家族や友人へ電話する方では、かけ放題を付けたほうが料金を管理しやすいケースがあります。
| 通話の使い方 | 検討しやすい方法 |
|---|---|
| ほとんど電話をかけず、着信が中心 | かけ放題を付けず従量制 |
| 短い電話を何度もかける | 5分以内の通話定額 |
| 家族や友人と長電話する | 時間制限のないかけ放題 |
例えばドコモでは、5分以内の国内通話が対象となる「5分通話無料オプション」が月額880円、対象となる国内通話が定額になる「かけ放題オプション」が月額1,980円です。
ソフトバンクも、5分以内の国内通話を対象とした「準定額オプション+」が月額880円、対象となる国内通話が定額となる「定額オプション+」が月額1,980円です。
かけ放題でも0570などから始まる一部の電話番号や国際通話などは対象外になる場合があります。「かけ放題だからすべての電話が無料」と考えず、契約前に対象外通話も確認してください。
安い格安SIMより大手キャリアの簡単携帯が向く場合もある
料金だけを比較すると、格安SIMには大手キャリアより安い選択肢があります。
ただし、高齢者の携帯電話では「毎月数百円安いこと」よりも、「困ったときに本人や家族が対応できること」が重要になる場合があります。
格安SIMが向いているケース
- 家族がSIMや端末の設定をできる
- スマートフォンを通話中心に設定できる
- 店舗サポートが少なくても困らない
- 利用する端末と回線の対応状況を確認できる
大手キャリアが向いているケース
- 高齢者本人だけでショップへ相談する可能性がある
- 料金より対面サポートを重視する
- 家族と同じキャリアにまとめたい
- 4Gケータイを購入して長く使いたい
特に中古の4Gケータイへ格安SIMを入れる場合は注意が必要です。
4G対応と書かれていても、利用する通信会社の周波数やVoLTEに正しく対応しているとは限りません。SIMを購入する前に、通信会社が公開している動作確認端末一覧を確認してください。
高齢者へ渡す前に家族がしておきたい設定
高齢者向け携帯電話は、買った状態のまま渡すより、家族が最初に設定してから渡すほうが使いやすくなります。
よく電話する相手を2人から3人登録する
短縮ダイヤルやワンタッチキーがある場合は、普段連絡する家族を登録します。
登録人数を増やしすぎると、「1番は誰だったか」と迷うことがあります。
紙に大きな文字で「1 長女」「2 長男」「3 デイサービス」のように書き、電話の近くに置いておく方法も有効です。
本人の前で着信音を鳴らして確認する
音量を最大にすればよいとは限りません。
本人が普段過ごしている部屋に携帯電話を置き、家族が実際に電話をかけて確認してみましょう。
テレビを見ているとき、別の部屋にいるとき、ポケットやバッグに入れているときなど、生活場面を想定してテストすることが大切です。
知らない番号への対応を家族で決めておく
高齢者の電話では、操作性と同じくらい迷惑電話への備えが重要です。
警察庁では、携帯電話に特殊詐欺の犯人から電話がかかってくるケースについて注意を呼びかけており、非通知着信、番号通知不可能な着信、電話帳に登録していない番号への対応や、留守番電話の活用などを案内しています。
家族内で「知らない番号はすぐに出ない」「警察や役所を名乗ってお金の話をされたら一度切る」といったルールを決めておくと安心です。
病院、介護施設、ケアマネジャー、訪問介護事業所などから、登録していない番号で連絡が来ることがあります。着信拒否を強く設定すると必要な電話まで受けられない可能性があるため、生活状況に合わせて設定してください。
通話終了の練習まで行う
家族が隣にいる状態で、最低でも次の流れを何度か練習しましょう。
- 携帯電話へ着信させる
- 電話に出てもらう
- 会話する
- 通話を終了する
- 家族へ電話をかけてもらう
- 充電器へ接続してもらう
操作説明を一度にたくさん覚えてもらう必要はありません。「電話を取る」「電話をかける」「電話を切る」「充電する」の4つができれば、通話専用携帯としての目的はほぼ達成できます。
スマートフォンを通話専用のように使う方法もある
折りたたみケータイ以外に、スマートフォンの画面を整理して電話中心に使う方法もあります。
スマートフォンは画面が大きいため、大きな文字や大きなアイコンを表示できることがメリットです。
ホーム画面から不要なアプリを減らす
最初の画面には、電話、電話帳、家族との連絡に必要なものだけを配置します。
ニュース、ゲーム、ショッピングなど、本人が利用しないアプリはホーム画面から外しておくと迷いにくくなります。
電話帳に家族の写真を登録する
文字による名前だけでなく、家族の写真から発信できるようにしておくと、名前を探す操作を減らせる場合があります。
スマートフォンの操作に抵抗がなく、大きな画面のほうが見やすい人には、この方法が合うことがあります。
家族が遠隔でサポートできるならスマホも選択肢
家族が定期的に設定を確認できる場合は、スマートフォンを使うメリットもあります。
将来的に家族とのメッセージや写真共有、地図、行政サービスなどを使いたくなったときにも対応しやすいためです。
一方、本人が「絶対に電話しか使わない」「画面を触る操作が苦手」という場合は、最初から4Gケータイを選んだほうがシンプルです。
高齢者の携帯電話選びでよくある失敗
料金だけを見て格安SIMへ変更する
毎月の料金を安くできても、設定変更のたびに家族が訪問しなければならないのであれば、負担が増える可能性があります。
携帯料金だけでなく、家族によるサポートのしやすさも含めて判断しましょう。
本人に触ってもらわず家族だけで購入する
家族には簡単に見える携帯でも、本人にはボタンが小さかったり、画面が見づらかったりする場合があります。
可能であれば店頭で実機を触り、電話番号を入力する動作や開閉のしやすさを確認してください。
多機能な機種ほど安心だと思ってしまう
機能が多ければ便利とは限りません。
電話だけが目的なら、「機能を増やす」より「迷う操作を減らす」ことが重要です。
高齢者向け携帯で大切なのは、本人ができない操作を家族が代わりにすることではなく、本人が必要な操作だけをできる状態に整えることです。電話という一つの目的に絞れば、機種選びも設定もシンプルになります。
高齢者向け通話のみ携帯のよくある質問
Q1. 2026年でもガラケーのような携帯電話は使えますか?
はい。3G専用の古いガラケーは利用できなくなっていますが、4G LTEとVoLTEに対応した折りたたみ型携帯電話は利用できます。
購入するときは、単に「ガラケー」と探すのではなく、「4Gケータイ」「VoLTE対応」などを確認してください。
Q2. 本当に通話しかできない料金プランはありますか?
あります。例えばソフトバンクには、2026年9月18日時点でデータ容量0GBの「ケータイ通話プラン」があり、基本料金は月額1,078円です。
一方、ドコモのケータイプランは100MBのデータ容量を含んでいます。本人がインターネットを使用しなくても、契約自体には少量のデータ通信が含まれるケースがあります。
Q3. 家にある古いガラケーへSIMを入れれば使えますか?
3G専用端末であれば利用できません。また、4G対応端末でも、利用したい通信会社のVoLTEや周波数に対応しているか確認する必要があります。
中古端末を購入するときは、通信会社の動作確認情報を確認してから契約してください。
Q4. 通話のみなら一番安いプランを選べばよいですか?
基本料金だけでは判断できません。
電話をかける時間が長い人では、22円/30秒などの従量課金が積み重なります。毎月の発信時間を確認し、必要なら5分以内の通話定額や時間制限のないかけ放題を付けたほうが安くなる場合があります。
Q5. 高齢者にはガラホとスマホのどちらが簡単ですか?
これまで折りたたみ携帯を長く使ってきた方や、電話だけ利用したい方は4Gケータイがわかりやすい傾向があります。
一方、大きな画面を見ながら操作したい方や、将来的に写真・メッセージなども利用したい方は、シニア向けスマートフォンも選択肢になります。
年齢だけで決めず、本人が実際に触って操作しやすいほうを選ぶことが大切です。
まとめ|高齢者の携帯電話は「通話できる」より「一人で使える」で選ぶ
高齢者が携帯電話を通話のみで簡単に使いたい場合、4G対応の折りたたみ型ケータイは有力な選択肢です。
3Gサービスは大手3社ですでに終了していますが、4G対応のDIGNO ケータイ KY-42C、かんたんケータイ ライト KYF43、かんたん携帯11など、従来のガラケーに近い操作感の機種があります。
選ぶときは、次のポイントを確認しましょう。
- 4G LTE・VoLTEに対応している
- ボタンと文字が見やすい
- 着信音と相手の声が聞き取りやすい
- 家族へワンタッチで電話できる
- 本人が通話を終了できる
- 本人だけで充電できる
- 迷惑電話への対策ができる
- 困ったときに家族や店舗のサポートを受けられる
料金面では、ほとんど発信しない人なら低価格の基本プラン、短い電話を頻繁にする人なら5分程度の通話定額、長電話が多い人なら時間制限のないかけ放題というように、実際の通話量から選ぶと無駄を減らせます。
そして何より大切なのは、多機能な携帯を選ぶことではありません。高齢者本人が迷わず電話を取り、家族へ電話をかけ、通話を終えて、毎日充電できることです。
購入したら家族が初期設定を整え、必要な連絡先だけを登録し、一緒に何度か電話の練習をしておきましょう。それだけでも、携帯電話は高齢者本人と家族双方にとって、より使いやすい連絡手段になります。
料金、プラン、端末の販売状況は2026年9月18日時点で、NTTドコモ、au、ソフトバンク、警察庁などの公式情報を確認して記載しています。料金プランや販売状況は変更される場合があるため、契約時は各通信会社の最新情報をご確認ください。
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