介護バイトは学生にきつい?5つの理由と無理なく続けるコツ

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こんな疑問を持つ方へ

  • 介護のバイトは体力的にきついと聞いて、応募をためらっている
  • 無資格・未経験の学生でも本当に務まるのか不安
  • 排泄の介助や利用者さんとの関わり方に自信がない
  • 授業やテストと両立できるのか心配
  • 扶養や夜勤など、学生ならではのルールをよく知らない

介護のバイトは学生にはきついのか。体力面や人との関わり、学業との両立など、始める前に不安を感じる人は少なくありません。結論からいうと、きつさの多くは「職場選び」と「働き方」で大きく変わります。この記事では、きつさの正体と具体的な乗り越え方を整理します。

介護バイトが学生にきついと言われる5つの理由

介護バイトが学生にきついと言われる5つの理由

「きつい」という言葉の中身は人によって違います。まずは、きつさを5つに分けて整理してみましょう。どれが自分にとって一番の不安なのかがわかると、対策も立てやすくなります。

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きつさの種類 具体的な場面 学生が感じやすい度合い
体のきつさ移動の付き添い、入浴の手伝い、立ちっぱなし、中腰の姿勢慣れるまでは高め
心のきつさ介助を断られる、強い言葉をかけられる、認知症の方への対応に戸惑う人によって差が大きい
時間のきつさ授業・テスト・実習とシフトの調整、早番や遅番の生活リズムテスト期に高くなる
責任のきつさ転倒や誤嚥(食べ物が気管に入ること)への不安、命に関わる仕事という緊張感始めたばかりの時期に強い
慣れないこと排泄の介助、専門用語、記録の書き方最初の1〜2か月に集中

体力面:腰や足に負担がかかりやすい

利用者さんの立ち上がりや移動を支える場面では、腰や足に負担がかかります。飲食店のように同じ作業を繰り返す仕事と違い、体の使い方にコツが必要です。ただし、介護の現場では福祉用具や「ボディメカニクス」(てこの原理などを使って少ない力で介助する技術)を取り入れるのが基本です。力任せに抱え上げる働き方は、むしろ避けるべきものとされています。

精神面:思いどおりにいかない人間関係

一生懸命に声をかけても、介助を拒まれたり、きつい言葉を返されたりすることがあります。認知症のある方の場合、それは本人の性格ではなく症状の影響であることも多いのですが、最初は落ち込みやすいポイントです。

学業との両立:シフトの調整が難しい時期がある

介護施設は365日動いているため、土日や長期休みには人手を求められやすい一方、テスト期間や実習期間はシフトを減らしたいのが学生の本音です。この「すれ違い」がきつさにつながります。

データで見る:介護職全体が感じている負担

学生に限らず、介護職全体がどんな悩みを抱えているのかも見てみましょう。公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査」(2025年7月公表)では、労働条件や仕事の負担についての悩みとして、次の項目が上位に挙がっています。

労働条件・仕事の負担についての悩み(介護労働者、複数回答・上位3項目)

人手が足りない

49.1%

仕事内容のわりに賃金が低い

35.3%

身体的負担が大きい

24.6%

出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査」

注目したいのは、最も多い悩みが「人手が足りない」だという点です。人手不足の職場ほど一人あたりの負担が増え、「きつい」と感じやすくなります。裏を返せば、人員に余裕がある職場を選ぶことが、きつさを減らす一番の近道といえます。

学生の介護バイトの仕事内容と1日の流れ

学生の介護バイトの仕事内容と1日の流れ

「何をさせられるのかわからない」ことも、不安を大きくする原因です。無資格・未経験の学生が任されやすい仕事を具体的に見ていきましょう。

無資格の学生が担当しやすい仕事

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仕事の種類 主な内容 体の負担
生活まわりの支援配膳・下膳、シーツ交換、洗濯物の整理、居室や共用部の清掃小〜中
見守り・話し相手転倒しないよう移動を見守る、お茶の時間の会話、声かけ
レクリエーション体操や歌、ゲーム、季節行事の準備と進行の補助
身体介助の補助食事・入浴・排泄の介助を職員と一緒に行う(任せる範囲は職場の判断による)中〜大
送迎の補助デイサービスの送迎車への乗り降りの付き添い

最初から身体介助を一人で任されることは、一般的には多くありません。先輩職員の補助から始め、慣れてきたら少しずつ任される範囲が広がる流れが多く見られます。

1日の流れの一例(デイサービスの日勤)

8:30出勤・申し送り(その日の利用者さんの体調などを共有)
9:00送迎の付き添い・到着後のお茶出しと健康チェックの補助
10:00入浴の準備や見守り、体操などのレクリエーション
12:00昼食の配膳・食事の見守り・片付け
14:00レクリエーション・おやつの時間・会話
16:00帰りの送迎・片付け・簡単な記録

時間ごとに仕事内容が切り替わるため、覚えることは多い反面、退屈しにくいという声が経験者から多く聞かれます。

排泄の介助はいつから?

多くの学生が一番気にするのが排泄の介助です。職場によっては最初から補助に入ることもありますが、手順は決まっており、手袋やエプロンなどの感染対策も徹底されています。「最初は抵抗があったけれど、慣れると作業として落ち着いて行えるようになった」という経験談は少なくありません。どうしても不安な場合は、面接の段階で正直に伝えておくのがおすすめです。

施設の種類で違う!学生に向く職場ときつくなりやすい職場

施設の種類で違う!学生に向く職場ときつくなりやすい職場

「介護バイト」とひとくくりにされがちですが、施設の種類によって仕事内容も負担も大きく変わります。ここがこの記事で最も伝えたいポイントです。

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施設の種類 特徴 体の負担 学生との相性
デイサービス(通所介護)日中のみの営業。比較的元気な利用者さんが多く、レクリエーション中心小〜中初めての人に向く。夜勤がなく生活リズムを保ちやすい
サービス付き高齢者向け住宅・住宅型有料老人ホーム自立に近い方も多く、見守りや生活支援が中心になりやすい小〜中比較的始めやすい。施設ごとの差が大きい
グループホーム認知症の方が少人数で共同生活。家事を一緒に行う場面が多いじっくり関わりたい人向け。認知症ケアを学べる
特別養護老人ホーム・介護老人保健施設介護度の高い方が多く、身体介助の比重が大きい。夜勤あり中〜大将来介護・医療職を目指す人には学びが多い
訪問介護利用者さんの自宅を一人で訪問する原則として介護職員初任者研修などの修了が求められ、無資格の学生には不向き

ワンポイント

  • 初めてなら、夜勤がなく身体介助の比重が小さいデイサービスから始めると、きつさを感じにくい傾向があります
  • 将来、介護福祉士や看護師、理学療法士などを目指す人は、あえて特養や老健で幅広い介助を経験するのも一つの選択です

介護バイトのきつさを減らす働き方のコツ

介護バイトのきつさを減らす働き方のコツ

同じ職場でも、ちょっとした工夫で負担は変わります。体・心・時間の3つに分けて紹介します。

体の負担を減らすコツ

  • 介助は「持ち上げる」より「支える」「すべらせる」:足を開いて重心を低くし、利用者さんに体を近づけるのが基本です
  • 福祉用具を遠慮なく使う:スライディングボードやリフトがある職場では積極的に使いましょう。厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」でも、介護作業では人力だけで人を抱え上げることを原則避けるよう示されています
  • 靴とインナーを見直す:クッション性のある滑りにくい靴にするだけで、足や腰の疲れ方が変わります

心の負担を減らすコツ

  • 拒否されても「自分が否定された」と受け取らない:タイミングや声かけの順番を変えるとスムーズにいくことはよくあります
  • 困ったらすぐ先輩に聞く:一人で抱え込むことが、心のきつさを大きくする一番の原因です
  • 小さな「できた」を記録する:名前を覚えてもらえた、笑顔が見られたなど、手ごたえを言葉にしておくと続ける力になります

学業と両立するシフトの組み方

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時期 シフトの考え方(例)
通常期週2〜3回。授業のない曜日や土日に固定すると、職場も予定を組みやすい
テスト・レポート期1か月以上前に相談して回数を減らす
実習・就活期早めに期間を伝え、短時間勤務や休みを調整する
長期休み回数を増やして経験を積むチャンス。ただし年収の壁に注意

シフトの相談は「早めに・具体的に」が鉄則です。学生を多く受け入れている職場ほど、こうした調整に慣れています。

きつくても学生が介護バイトを選ぶメリット

きつくても学生が介護バイトを選ぶメリット

きつさがある一方で、介護バイトを続ける学生が多いのには理由があります。

「ありがとう」を直接受け取れる

経験者の声で特に多いのが、利用者さんやご家族から感謝の言葉をかけられることへの喜びです。自分の関わりで誰かの1日が少し明るくなる実感は、ほかのバイトでは得がたいものです。

社会に出てから役立つ力が身につく

  • 年齢や背景の違う人と信頼関係をつくるコミュニケーション力
  • 相手の表情や様子の変化に気づく観察力
  • 多職種(看護師、リハビリ職、相談員など)と連携する経験

これらは介護職に限らず、接客業や営業職、教育職など幅広い仕事で評価される力です。

進路選びや就職活動に活きる

福祉・医療系を目指す人にとっては、現場を知ったうえで進路を決められるのが大きな利点です。資格取得を支援する職場で働けば、在学中に介護職員初任者研修(130時間の研修で、身体介護の基礎を学べる入門資格)を修了できる可能性もあります。

学生が働く前に知っておきたいルール(夜勤・研修・年収の壁)

学生が働く前に知っておきたいルール(夜勤・研修・年収の壁)

介護バイトには、学生ならではの注意点がいくつかあります。知らないまま働くと、あとで困ることもあるため確認しておきましょう。

夜勤:18歳未満は深夜に働けない

労働基準法により、18歳未満の人は原則として22時から翌5時までの深夜に働くことができません。そのため高校生は夜勤に入れません。18歳以上であれば法律上は可能ですが、夜間は職員が少ないため、資格や経験を条件にしている職場も多くあります。

認知症介護基礎研修:無資格なら受講が必要

2021年度の介護報酬改定で、介護サービス事業所などで直接介護に携わる無資格の職員に「認知症介護基礎研修」の受講が義務づけられ、2024年4月から完全に適用されています。新たに無資格で働き始めた場合は、原則として入職後1年以内の受講が必要です。研修はeラーニングで受けられます。受講のタイミングや費用の扱いは職場によって異なるため、採用時に確認しておきましょう。

年収の壁:2026年分は「136万円」と「150万円」が目安

学生アルバイトの収入の上限は、税制改正などによって2025年から2026年にかけて大きく変わりました。19歳以上23歳未満の学生の場合、2026年分の主な目安は次のとおりです。

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ライン 関係する制度 ポイント
給与収入136万円以下親の所得税の扶養控除(2026年分)超えても、一定の収入までは「特定親族特別控除」で親の控除が段階的に残る
年間収入150万円未満親の健康保険の扶養(19歳以上23歳未満)2025年10月から130万円未満より引き上げ。超えると自分で保険料を負担する
  • 住民税の基準は所得税と異なります
  • 健康保険の扱いは加入している健康保険組合などによって確認方法が異なるため、長期休みに多く働く予定がある人は、事前に家族と相談しておくと安心です

後悔しない介護バイトの選び方:面接で確認したい質問

後悔しない介護バイトの選び方:面接で確認したい質問

きつさの大部分は、入る前の確認で防げます。面接では遠慮せず、次のような点を聞いてみましょう。

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確認したいこと 質問の例 安心できる答えの目安
教育体制「最初はどなたかについて教えていただけますか」一定期間、先輩が付いて教える仕組みがある
任される範囲「無資格の場合、どこまでの業務を担当しますか」具体的な業務と、段階的に広げる方針を説明してくれる
学生の在籍「ほかにも学生のスタッフはいますか」学生が在籍しており、シフト調整に慣れている
シフトの柔軟さ「テスト期間は勤務を減らせますか」事前相談で調整できると明言してくれる
研修・資格「認知症介護基礎研修や初任者研修の支援はありますか」受講時間の扱いや費用補助について説明がある
設備「移乗の際に福祉用具は使っていますか」リフトやスライディングボードなどを活用している

見学のすすめ

  • 可能なら面接前後に職場を見学させてもらいましょう
  • 職員同士の声かけの雰囲気や、利用者さんへの接し方を見ると、その職場の働きやすさがよくわかります

「合わない」と感じたときの判断基準

始めてみて、きつさが「慣れで解消しそうなもの」か「職場の問題」かを見極めることも大切です。業務の手順を覚えるきつさは時間とともに軽くなりますが、教えてもらえないまま一人で身体介助を任される、相談できる人がいない、といった状況は職場の体制の問題です。後者の場合は、ほかの施設に移ることを考えても良いでしょう。

介護バイトについてよくある質問

Q. 無資格・未経験の大学生でも介護バイトはできますか?

できます。無資格・未経験の学生を受け入れている施設は多く、生活支援や見守り、身体介助の補助から始めるのが一般的です。ただし、訪問介護のヘルパーとして働く場合は、原則として介護職員初任者研修などの修了が必要です。

Q. 高校生でも介護バイトはできますか?

高校生を募集している施設もあります。ただし18歳未満は22時から翌5時までの深夜に働けないため、夜勤には入れません。学校の校則でアルバイトが制限されていないかも事前に確認しましょう。

Q. 介護バイトの夜勤は学生でもできますか?

18歳以上であれば法律上は可能です。夜勤は職員の人数が少なく、判断を求められる場面もあるため、まずは日勤で経験を積んでから検討するのがおすすめです。夜勤明けに授業がある日程は避けるなど、生活リズムへの配慮も必要です。

Q. 介護バイトの経験は就職活動で評価されますか?

福祉・医療分野はもちろん、それ以外の業界でも、相手に寄り添うコミュニケーションや、責任ある現場で働いた経験として話しやすいエピソードになります。「どんな工夫をして利用者さんとの関係を築いたか」を具体的に語れるよう、日頃から振り返っておくと役立ちます。

Q. 介護バイトがきつくてすぐに辞めたくなったらどうすればいいですか?

まずは何がきついのかを整理し、上司や先輩に相談してみましょう。業務内容やシフトの調整で解決することも多くあります。それでも改善しない場合は、デイサービスなど負担の小さい別の施設に移るという選択肢もあります。辞める際は、シフトに穴をあけないよう早めに伝えるのがマナーです。

まとめ

  • 介護バイトが学生にきついと言われる理由は、体・心・時間・責任・慣れないことの5つに分けられる
  • 介護職全体の悩みで最も多いのは「人手が足りない」こと。人員に余裕のある職場を選ぶことが、きつさを減らす近道
  • 初めてなら、夜勤がなくレクリエーション中心のデイサービスが始めやすい
  • 介助は福祉用具とボディメカニクスを活用し、困ったらすぐに相談する
  • 18歳未満は深夜勤務不可。無資格で働く場合は入職後1年以内に認知症介護基礎研修の受講が必要
  • 2026年分の年収の目安は、親の扶養控除が136万円、健康保険の扶養が150万円未満(19歳以上23歳未満)
  • 面接や見学で教育体制・任される範囲・シフトの柔軟さを確認すれば、後悔しにくい

介護バイトのきつさは、決して「根性」だけで乗り越えるものではありません。自分に合った職場を選び、無理のない働き方を工夫すれば、学生時代にしかできない貴重な経験になります。この記事を参考に、納得できる一歩を踏み出してください。

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